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私と私の選んだ病院について振り返ってみます。
沖縄の師長病院での研修が盛り上がっているとは聞いておりました。
全国津々浦々から研修医が集まり、教鞭をとる先生方も熱く活気があると。
四年生のころ大学病院での研修しか考えたことのなかった私にはその話はとても新鮮で、一度ぜひ目の当たりしてみたいと思い見学願いをだどだどしくも書いておりました。
そんなに違うものなのか?とは思っていましたが実際に飛行機を使い暖かい気候の沖縄へ行くと、内科ではなりたてほやほやの研修医一年目が主治医となり治療方針をたて患者さんに病状説明をしている。
救急でも救急車で到着した患者さんを一人で対応している姿をみる。ここは一体・・・??
もちろん方針をたてた後には指導医の先生方に確認や相談している姿はみましたが、私の印象としては研修医の研修が研修主体であるという現実をみたという感想でした。
変なことを申し上げているかもしれないですが、私がそれまでに拝見してきた研修医の研修というのは研修が主体ではなくその科ごとの先生が検査や治療でやる雑務が主体であったように思います。
石の上にも3年という言葉があり、雑務自体がとても大事になる礎になると枕詞のように聞かされており、それが当たり前のように思っていた私としてはひどくショックな目の前の風景でした。
自分が主治医となり、自ら考えた検査でやるべき手技は自分で行い、その結果を踏まえ診断し、自分で出した薬で治療をし、経過をみながら自ら調整する。それは正に実践ありきの研修医の研修主体の研修でした。
その上、病院ごとに勉強会や講習・教育回診まで充実している上、それに参加するように仕事も上級医の方が考慮してくれる。
また、ローテートに関してもある程度自分の未来に合わせた自分の周りたい科を優先していただけ、もうその現状を前にして、沖縄での研修しか私には考えることができなくなっておりました。
そしてその研修に紛れて早半年以上の月日が経ち、どうなったかと申しますと・・・。
実際主治医となり第一線で患者さんに接し、流れはつかんできたように思いますが、検査の出す項目が足りない・多すぎる、疾患に関する知識の浅はかさ、患者さんを診きれていないおろかさ、時間の有効な使い方・優先順位の付け方の甘さなど、まだまだ至らない点が節々で出てきております。
しかし、以前と違うのは分からないことが何か分かるようになってきたように思います。
研修医なりたての頃、患者さんを担当させて頂き、さぁ検査・治療といった時、どこから手をつけたらいいのか分からない、まるで大海原に投げ出されたようなそんな気持ちでした。
今になってみると、慣れてくるにしたがい、さながら作りたての船にのり、オールを持ち漕ぎ方を知り、自分の体力の限界と力加減を知り、地図をみつけ目的地が分かり、コンパスを得て道筋を辿ることはできるよになっていったと思います。
上級医のような頑丈なターボエンジン搭載のGPS付きの船に乗るまでにはまだ長い長い道のりかもしれませんが、分からないことを振り返り・調べ・諸先生方から教わり少しずつ成長する実感を感じながら、自分なりにこの大海原を渡る最適な手段を日々精進しているような気分です。
沖縄での研修は私にとってこの医療の大海への旅路の舵取りの方法を教えてくれる大役を担っていると言っても過言ではありません。発展途上の私ですが、自分の病院をみつけ、選び、そして優しい人々に囲まれながら日々研修ができていることがとても嬉しく感じております。
残りあとわずかとなりましたが、ここ沖縄での研修が自分の医療人生において追い風となるようにこれからも努力していく次第です。 |